学研教育総合研究所が実施した調査(2022年9月実施)により、子供たちの習い事についてのランキングが発表されました。
第1位:水泳
第2位:音楽教室
第3位:学習塾
第4位:通信教育
第5位:英語・英会話教室
第6位:体操教室
第7位:習字・書道
第8位:そろばん
第9位:サッカー・フットサル
第10位:ダンス(バレエ以外)
第11位:その他のスポーツ教室
第12位:武道(剣道・空手など)
第13位:バスケットボール
第14位:バレエ
第15位:プログラミング教室・ロボット教室
就学前から習い事をする子どもは56.1%と、半数以上の子供が就学前から何らかの習い事をしているという結果でした。
この中で、15位にランク付けされたプログラミング教室に焦点を当てたいと思います。15位で区切ると最下位に見えるかもしれませんが、それより上位の習い事を見てみると、これを読んでいる方々の中にも、どれか一つは通ったことのあるものがあるかもしれません。ちなみに私自身が経験した習い事も6種類入っています。
このような根強い人気の習い事に続いてランク付けされているプログラミングは、かなり注目されていることでしょう。
家電や電子機器の多くにはAIが搭載され、ChatGPTなどの生成AIが誰もが簡単に利用できるようになりました。
また、北海道千歳市では、経済産業省からの助成金で3300億円が投じられ、最先端半導体の量産を目指す「ラピダス」による新設工場の建設が話題となっています。さらに、情報技術分野での人材需要の増加に応じて、近年、大学でもデータサイエンス学部の新設が相次いでいる実情があります。
このような状況の中で、プログラミング教育が小・中・高等学校で必修化されるなど、その重要性はますます高まってきています。
ですが、教育現場において、プログラミング教育を実施する教員は、プログラミング教育がまだ導入されていない教育課程を経てきたため、プログラミングの知識やスキルに不足を感じる方が多い状況があります。そのため、プロの支援や専門家の協力を得る必要性を強く感じている教員も増えています。
【「学校でのプログラミング教育」に関する調査】教育現場を預かる教員が「実践的でない」と感じるプログラミング教育の実情とは|SAI Co.,Ltd.のプレスリリース (prtimes.jp)
私は、過去に高等学校で20年以上にわたり教育に携わっておりました。数学と情報の教員免許を保有しています。プログラミング教育が今ほど注目される前、教育課程において必修科目ではなかった時代に、数学の授業でプログラミングを教えていました。当時は、古き良き(?)BASIC言語を使用した授業でした。プログラミングの実務経験はなかったものの、書籍やインターネットで情報を収集し、独学でプログラミングを習得しました。生徒向けの教科書が存在しなかったので、自分で教材を作成する必要があり、それが今では懐かしい思い出です。
働き方改革や教員の負担増加(ブ○ックなどと揶揄される)などにより、最近では専門科目以外の学習に時間を割く余裕を持つ教員は少なくなっています。そのような状況の中で、プログラミング教育を提供するプログラミング教室などの利用がますます注目されており、これは当然のことかもしれません。
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