勉強しているのに成績が上がらないのはなぜ?成果につながる勉強法を解説

オンライン家庭教師

はじめに|勉強時間を増やす前に、確認してほしいこと

「毎日勉強しているのに、なかなか成績が上がらない」

「塾や家庭教師の授業では理解できているのに、テストになると解けない」

「問題集を繰り返しているはずなのに、同じ間違いをしてしまう」

このような悩みを抱えている生徒や保護者の方は、少なくないのではないでしょうか。

成果が出ないとき、まず勉強時間や問題数を増やそうと考えるかもしれません。しかし、学習に費やした時間が、そのまま学力の向上につながるとは限りません。

ここで、一つ考えてみてください。

その学習によって、以前は解けなかった問題が、自分の力で解けるようになっているでしょうか。

私は20年以上にわたり、高等学校や特別支援学校で教育に携わり、現在はオンライン家庭教師としても生徒の学習を支援しています。

その経験から大切だと考えているのは、学習量だけでなく、学んだ内容がどれだけ自分の力になっているかを確認することです。

この記事では、勉強しているのに成果につながらない主な原因と、日々の学習を見直すための具体的な方法を紹介します。

勉強しているのに成果が出ない3つの原因

学習内容が現在の理解度に合っていない

学校の授業は、年間の学習計画に沿って進んでいきます。しかし、生徒一人ひとりの理解度や習熟度は異なり、必ずしも学校の進度と一致するわけではありません。

特に数学は、これまでに学習した知識や技能を土台として、新しい内容を積み重ねていく教科です。

例えば、中学校2年生で連立方程式を学習していても、中学校1年生で学ぶ正負の数や文字式の計算が十分に身についていなければ、問題を解く途中でつまずいてしまいます。

このような場合、連立方程式の問題を繰り返し解くだけでは、思うような成果につながらないことがあります。

大切なのは、学年や教材の進度だけにとらわれず、現在の理解度に応じた学習内容を選ぶことです。

解説を理解しただけで、学習を終えている

わからなかった問題や間違えた問題について、解答や解説を確認することは大切です。

しかし、解説を読んで「なるほど、わかった」と納得したところで、学習を終えてしまってはいないでしょうか。

解説を見ながら理解することと、何も見ずに自分の力で解答を導くことは、同じではありません。

授業中は先生の説明を聞いて理解できていても、家庭学習やテストでは解き方を思い出せないことがあります。

これは、必要な知識を自分で取り出し、活用する力が十分に身についていない可能性があるためです。

「解説を見ればわかる」状態から、「解説を見なくても自力で解ける」状態へ進むことが重要です。

問題を解くこと自体が目的になっている

「今日は問題集を5ページ進めた」「宿題を全部終わらせた」

こうした学習の積み重ねは大切ですが、問題を解いた数が、そのまま学習成果を示すわけではありません。

例えば、20問の問題に取り組み、15問正解したとします。

残りの5問について、間違えた原因を確認せずに次のページへ進んでしまえば、解決できなかった課題が残ることになります。

また、正解した問題でも、偶然答えが合っていたり、解き方を十分に理解できていなかったりする場合があります。

重要なのは、問題を何問解いたかだけでなく、学習を通して何ができるようになったのかを確認することです。

ここまで紹介した3つの原因に共通するのは、学習に取り組んでいることと、学習内容が身についていることを十分に区別できていない可能性があるという点です。

では、わからなかった問題や間違えた問題を、確実に自分の力で解けるようにしていくには、どうすればよいのでしょうか。

次の章では、解答を確認して終わるのではなく、日を改めて自力で解けるようになるまで取り組む学習方法を具体的に紹介します。

間違えた問題を「自力で解ける問題」に変える勉強法

解答を確認したら、日を改めてもう一度解く

間違えた問題や、解き方がわからなかった問題について、解答・解説を確認することは、学習の第一歩です。

しかし、本当に大切なのはその後の取り組みです。

翌日や数日後に、何も見ずにもう一度解けるかを確認してみましょう。

解説を読んだ直後は解き方を覚えていても、時間が経つと手順を思い出せなくなることがあります。

日を改めて取り組むことで、学習した内容を自分の知識として使えるようになっているかを確認できます。

その際には、単に答えが合っているかだけでなく、なぜその解き方を選んだのか、自分で判断できていることも重要です。

解けなければ、確認と再挑戦を繰り返す

解き直しても正解できなかった場合は、もう一度解説を確認します。

どこでつまずいたのかを確かめ、正しい考え方を理解したうえで、さらに日を改めて挑戦します。

学習の流れは、次のようになります。

  1. 自力で問題を解く。
  2. 間違えた問題は、解説を確認して理解する。
  3. 日を改めて、解答を見ずに解き直す。
  4. 解けなければ、再び確認し、後日挑戦する。

このサイクルを、必要に応じて繰り返していきます。

ただし、何度取り組んでも解けない場合には、同じ練習を続けるだけではなく、前提となる知識や問題の難易度を見直すことも必要です。

繰り返すこと自体が目的ではなく、自分の力で正解を導けるようになることが目的です。

解答を見て理解できただけでは「○」にしない

学習の進み具合を把握するために、問題集に印をつけておく方法もおすすめです。

例えば、次のように区別します。

  • ○: 解答を見ずに、自力で正解できた問題
  • △: 解答やヒントを確認して理解できた問題
  • ×: 間違えた問題や、解き方がわからなかった問題

最初に×がついた問題でも、解説を確認し、後日自力で正解できれば○に変更します。

一方、解答を読んで納得しただけでは○にしません。

このように記録しておくことで、どの問題をもう一度確認する必要があるのかが明確になります。

また、一度正解できた問題でも、必要に応じて数値や条件の異なる類題に取り組むことで、解き方を覚えているだけではなく、知識として活用できるようになっているかを確かめられます。

「わかった」で終わらず、「自力で解ける」まで取り組む。

この学習の積み重ねが、限られた勉強時間を成果につなげるための重要なポイントです。

学習の成果をどのように確認すればよいのか

テストの点数だけでは見えない成長がある

学習の成果を判断するとき、定期考査や模擬試験の点数は重要な指標になります。

しかし、テストの点数が変わらなければ、学力も伸びてないと言えるのでしょうか。

例えば、以前は解き方すらわからなかった問題を、自分の力で解けるようになったとします。また、計算ミスが減ったり、問題を解く時間が短くなったりすることもあるでしょう。

こうした変化は、学習によって身についた力を示していますが、必ずしもすぐにテストの点数に反映されるとは限りません。

テストの結果だけでなく、以前と比べて何ができるようになったのかを確認することが大切です。

自力で解ける問題が増えているかを確認する

日々の学習では、次のような変化に目を向けてみましょう。

  • 以前は解けなかった問題を、自力で解けるようになった。
  • 同じ種類の間違いが減った。
  • 計算の正確さや速さが向上した。
  • 解き方を自分で判断できるようになった。
  • 数値や条件が異なる類題にも対応できるようになった。

こうした変化を確認することで、学習内容がどの程度身についているのかを把握しやすくなります。

特に、前章で紹介した解き直しの記録を活用すれば、以前は×だった問題が○に変わっていく様子を確認できます。

ただし、一度正解できたことだけで、十分に定着したと判断するのは早い場合もあります。必要に応じて時間を空けたり、類題に取り組んだりしながら確認していきましょう。

身につけた力をテストの得点につなげる

小さな成長を確認することは大切ですが、そこで学習を終えるわけではありません。

例えば、基本的な計算ができるようになったのであれば、次は文章題や応用問題の中でも、その知識を使えるか確認する必要があります。

また、一つの単元の問題は解けても、複数の単元から出題されると、どの解き方を使えばよいか迷ってしまうことがあります。

そのため、理解度に応じて、異なる単元を組み合わせた演習や、時間を意識した問題演習にも取り組むことが重要です。

日々の学習で「できるようになったこと」を増やし、その力を実際のテストでも発揮できるようにする。

この二つを意識しながら学習を進めることで、現在の成果と今後の課題が明確になり、より効果的な学習につなげることができます。

家庭で今日から実践できる3つの工夫

新しい問題だけでなく、解き直す時間を確保する

家庭学習では、学校の宿題や新しい単元の予習・復習など、取り組むべきことが多くあります。

そのため、間違えた問題の解き直しが後回しになってしまうこともあるでしょう。

そこで、普段の学習時間の一部を、以前に間違えた問題の解き直しに充てることをおすすめします。

例えば、30分の学習時間がある場合、そのうち10分程度を解き直しに使う方法も考えられます。

大切なのは、新しい問題を進めることだけでなく、一度学習した内容を自力で解けるようにする時間を確保することです。

ただし、解き直しに必要な時間は生徒によって異なります。学習状況や負担を考慮しながら、無理なく継続できる方法を選びましょう。

学習の成果を「勉強時間」だけで判断しない

家庭で学習の様子を確認するとき、「今日は何時間勉強したの?」「宿題は終わった?」と声をかけることがあるかもしれません。

もちろん、学習時間や課題の進み具合を把握することも大切です。

しかし、それに加えて、

「今日は何ができるようになった?」

「前に間違えた問題は、解けるようになった?」

といった質問をしてみるのもよいでしょう。

学習時間だけでなく、できるようになったことに目を向けることで、生徒自身も自分の成長に気づきやすくなります。

また、思うように解けなかった日でも、つまずいている部分が明らかになったのであれば、それは次の学習を考えるための大切な情報です。

結果だけを問いかけるのではなく、学習の過程や小さな変化にも目を向けることが重要です。

保護者がすべてを教えようとしない

学習成果がなかなか表れないと、保護者の方も不安になり、勉強を教えたり、学習の進み具合を細かく確認したりしたくなるかもしれません。

しかし、必ずしも保護者が問題の解き方を説明したり、間違えた原因をすべて分析したりする必要はありません。

特に、学習内容が難しくなるにつれ、家庭で指導すること自体が負担になる場合もあります。

また、学習への関わり方によっては、親子の間に緊張が生じてしまうこともあるでしょう。

家庭では、安心して学習できる環境を整え、困っていることに耳を傾けるだけでも大切な支援になります。

何度取り組んでも解けない問題や、理解できない内容がある場合には、学校や塾、家庭教師などの指導者に相談することも一つの方法です。

保護者がすべてを教えるのではなく、生徒自身が学習に取り組めるように支えること。

そのような関わり方が、継続的な学習を支えることにつながります。

EduNavigationが大切にしている学習支援

一人ひとりの理解度に合わせた学習

同じ学年であっても、理解できている内容やつまずいている部分は、生徒によって異なります。

EduNavigationでは、学校の進度や教材の順番だけにとらわれず、現在の理解度を確認しながら、必要な学習内容や問題の難易度を調整することを大切にしています。

特に数学は、過去に学習した知識の積み重ねが重要な教科です。新しい単元でつまずいている場合にも、その原因が以前の学習内容にないかを確認し、必要に応じて基礎に戻ることがあります。

「わかった」を「自力で解ける」に変える

授業中に説明を理解できたとしても、それだけで十分な学力が身についたとは限りません。

そのため、EduNavigationでは、授業中の理解だけでなく、その後の課題や解き直しを通して、生徒自身が解答を導けるようになることを重視しています。

間違えた問題についても、解説を確認しただけで学習を終えるのではなく、日を改めて自力で解けるかを確認することを大切にしています。

学習時間や問題数だけに目を向けるのではなく、以前は解けなかった問題を自分の力で解けるようにしていくこと。

それが、EduNavigationの学習支援における基本的な考え方です。

学習状況に応じて指導方法も見直す

学習が思うように進まないとき、その原因を生徒の努力不足だけに求めるべきではないと考えています。

取り組んでいる問題の難易度や、説明の仕方、課題の量など、指導する側が見直すべきこともあります。

20年以上にわたる高等学校・特別支援学校での教員経験を生かし、一人ひとりの学習状況に応じて、無理なく理解を積み重ねられる指導を目指しています。

まとめ|勉強時間よりも、できるようになったことを大切に

勉強しているのに成績が上がらないとき、学習時間や問題数を増やすことだけが解決策とは限りません。

大切なのは、現在の理解度に合った学習に取り組み、以前は解けなかった問題を、自分の力で解けるようにしていくことです。

特に、間違えた問題については、解答を確認して終わるのではなく、日を改めて自力で解けるかを確認してみてください。

その積み重ねが、学習内容の定着につながります。

まずは、普段の学習で間違えた問題を一つ選び、翌日もう一度、自分の力で解いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

お子さまの学習方法でお悩みの方へ

EduNavigationでは、教員経験20年以上の講師が、一人ひとりの理解度や学習状況に応じたオンライン個別指導を行っています。

「勉強しているのに成果が出ない」「どこから学び直せばよいかわからない」といったお悩みについても、お気軽にご相談ください。

学習相談のお申し込みは、以下から受け付けています。

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